出会い

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清蘭は一国城主の娘であり、深窓の姫君だった。 たおやかで、儚げな、美しい少女。 わずか十五歳で幾つもの国から縁談が舞い込むほどに… 「私はどこにも行きたくないわ…ずっとこの堂国にいたい…」 縁談の話が来るたびに、清蘭はそう呟いた。 しかしそのようなのんびりとしたことが通用する時代ではなかった。 堂国は強国、翔国に戦を仕掛けられ、あっけなく地図上から消えてしまった。  
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