出会い

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あの男、翔国国王 翔飛龍。 王自らが戦場第一線に出て敵を切る。 それ故に頭から血を浴び、“赤い王”との異名を持つ―――… 飛龍はゆっくりと堂国王族の一同を見回すと、静かに口を開いた。 「私はあなたたちを処刑するつもりはない。望めば堂国に帰ってもよい。…好きにするとよい…」 ざわめきだす広間。 王族の目に希望の光が宿る。 「将軍、彼らをきちんとした部屋に通せ」 臣下に命じる飛龍を、清蘭はジッと見つめていた。 目をはなせずにいた。 “殺してやる…父上の仇…”  
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