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形なんかいらない。
もう持ち切れない程の思いを、返し切れない程の思いを、あなたから沢山もらったから。
でももし、ひとつだけ願うことが許されるなら。
ただ、あなたの隣りにいたい。
あなたの隣りにいることで、あなたと同じ景色を観たい。
同じ音を聴き、同じ色を見て、感情を共有したい。
あなたに降り懸かるもの全て、時には苦痛を、時には後悔を、二人で分け合いたい。
口には出さないから、どうか願うことを許して欲しい。
そう、思っていたのに。
あなたはわかっていたのだろうか。
そんなこと、お見通しだったのかな。
“隣りにいられる権利”を、あたしにくれるの?
本当にあたしでいいの?
ねえ、達平。
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