暁の音色と小鳥の調べ

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「砂知がいい」  視界が滲む。  達平を見つめているはずなのに、輪郭がぼやける。 「俺は、砂知がいいんだよ」  そう言った達平は、ぼやけているけれど確かに微笑んでいる。  そんなの見たら……ねぇ?  涙だって、こぼれるでしょう?  天然なのにちゃっかりしてて、振り向けばいつも隣りにいてくれてる。  そんなあなたを、愛してます。 「あたしと、結婚してください」  空は青いし風は暖かい。  ついでに今日は大安吉日、親友の結婚式。  今日ほどおめでたい日はないでしょう?  ね、おにーさん。 ――――fin 2010.01.10
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