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有坂があまりにも淡白だから、時に、本当に恋人だろうかと疑ってしまう。 愛してるとか好きだとか……いつもほしい訳ではないけれど、ガキだと自覚がある分、態度でぐらいは示してほしい。 なにも、公衆の面前とは言ってはいないし。 そりゃ、隠すことねぇような関係なわけでもないけどさ。 なんかムカつく。 「もういい!」 有坂の手を振りほどいて、夏木は再び滑り始めた。 「あ、おい!目の届く所にいろよ!」 「あ~分かってるよ」
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