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「な、ナツキ……」 いきなり、現れた愛しい人に驚きながら同時に、身を引いた。 「……しっ、有坂ちゃん、せんせーたち起きちゃう……よ?」 ガキの癖に妙にいやらしい手つきで、俺の口を塞ぐ。 大体どこからはいって来たのだ? そうこう考えているうちに、そいつは、俺のベッドに潜り込んできた。 分かってるのだ。教師たちが酒をのんでぐっすり寝込んでいることを……そして、有坂が下戸であるということを。 「やめろ……何してやがる……」 「ん~修学旅行中、有坂ちゃん、女子に取られて俺様不服なわけ。で、ちょっと悪戯」 これのどこがちょっとだ。 ふわりと、抵抗する有坂の布団に忍び込んだそいつは、再びいやらしい手つきで有坂を撫でた。 ヤバイ……反応する。
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