北

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「あり、さ」

「有坂せんせー」

ばっと、声に反応して跳び起きる。

「朝ですよ。連日生徒に振り回されてお疲れかとは思いますが、そろそろ起きませんと……」

目の前にいたのは、隣のクラスの担任だ。同じ部屋に泊まる三人の内一人。

なんてこった……こりゃ欲求不満は自身じゃねぇか。

一気に現実に帰って、有坂は頭を抱えた。