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部屋から飛び出てきた夏木要に鉢会う。夏木は驚いた顔をしたが、冷静を装った有坂の方がかなり驚いているのはいうまでもない。 「にょ、有坂ちゃん?」 「今日は、スキー初日だろ?飯は喰っとけよ」 「そんなの分かってるし!気づいたらみんなに置いてかれたんだよ!……、ん、有坂ちゃんいい匂い……何かつけた?」 いきなり近付いてきた夏木を引き離す。 「……、なんだよぉ」 なんだよもこうもない。その天然、どうにかしやがれ。 「ちょ、かなめぇ~」 「げ、早紀」 「きゃ有坂せんせー!」 そういうことね。 ふう、とため息をつく。夢の余韻は覚めたな。 「……、あーまぁ、面倒は起こすなよ」 「ちょ、アリサカちゃん!?」
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