252人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
晴天。
まさにウィンタースポーツ日和。
青地のウェアと紫外線防止の黒いゴーグルに身を包んだ有坂は他の誰より目立っていた。
元々すらりと高い身長に、程よい筋肉の付いた有坂はモデルと言っても過言じゃないぐらい格好いい。それが、ウエアをきて三割マシ。グラサンとってがっかりするパターンは数あれど、有坂の場合、それすらも凌駕しているのだ。
……格好付けすぎじゃありません?
遠巻きに、借り物ウエアに身を包んだ夏木は、酷く焦った。
……、何か劣等感?つーか朝の仕返し?
朝のことを思い出して、ふぅと溜息を吐いた。
だって仕方ないじゃん?健全な男子高校生なわけ。
最初のコメントを投稿しよう!