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ヤルなってのがむりなのよ。 それが、わざとやっていることは秘密だが。 「どうした~?カナメ~?」 声をかけられてようやく現実へと戻った。 「……いやぁ、なんでも」 小学校からの腐れ縁宮島は、つまらなそうに夏木を覗きこんだ。 「カナメ、スノボだろ?早く行こうぜ」 あの有坂を見たあとではのる気はしないが、スノボはやりたい。 少し前からやりだして、上手くはないが、下手ではないと自負している。 ぽんといい考えがおもいつく。有坂に、格好良いところを見せるチャンスではないかと……。
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