プロローグ

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  神様やら運命やらの有無や存在を信じるか否かはこの際別として、そしてその話は一旦置いといて、と。 話は変わるが、机と机、通路を挟んで反対側ともいえる隣の席に座る彼女ことポニテ色白の眠り姫は、勉強は出来る方なのだろうか。 黒板の前にいる教師の話など聞かずに、机に頬を貼り付けているところを見れば、とてもそうは思えないのだが、この問いの答えはおろか、答えに導いてくれそうな奴さえも俺は知らないわけで、もちろんこの疑問は今の段階では消えそうにない。 考えない方がよっぽどマシということか。 そうだ俺、今は授業に集中するべきなんだ、多分。 彼女への集中の気持ちをなんとか前の黒板と教師へと移し、これまた黒板に書いてあることを見よう見真似で書き写しているうちに、授業の終わりまでの時間は立ち止まることなく綺麗さっぱりと流れ去った。 体感時間とは、時として怖いもんだな、まったく。 その後のHRも差し支えなく時の経過と共に終わり、早くも自宅までの帰路をつくことになったわけであり、その他のことは特に何もない。 もちろん急ぐつもりは微塵もないのだが、早いところ自宅で休みたいが故に、早足での早めの帰宅となった。 彼女のことは、また明日じっくりと考えればいいよな? また彼女の姿を隣で眺めながら、深く脳内思考を張り巡らすことにしよう。  
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