ホット缶コーヒーの奇跡

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  そして、その重大な自動販売機の置いてある食堂がいったいどこに立地しているのかというと……だな。 それよりも先に、まずはこの高校がどのような町の、どのような場所にあるか、また、その他諸々の色々な概要を説明することにしよう。 計算式を過程なしでいきなり答えを出せ、と言われても答えられないように、食堂の位置をいきなり説明しても無意味に思えるからだ。 とりあえずこの渡り廊下を渡りきるまでには説明は終わるから。簡単に聞き流すくらいで大丈夫だろう、おそらく。 さて、俺やその他この学年一同のだいたいがこの町に住んでおり、中学から高校には、ほぼ確実に持ち上がりになるくらいの田舎、ということにしておいてくれ。 町下一つの幼稚園、一施設分の小学校、一校の町立中学校、そしてこの県立(と言いつつも、県立というよりは町立に近い)高校、と、子供に対しての施設はとりあえず集まっている。 田舎なのか、それともただ単に他から人が来ないほど交通の利がないのか、それは……俺の知ったことではない。 それはさておき、話を進めようか。  
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