仮入部

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仮入部

中学生になって数日後 いよいよ仮入部の日が やってきた―… もちろん仮入部に行くのは バドミントン部。 その日、放課後に なってからウチは 友達の愛花(南愛花)と 共に体育館へ向かった 体育館の前につき ゆっくりと その重い扉を開いた パァン パァン シャトルを打つ音が 体育館の中に響く 「あっ!?仮入部の子?」 バドミントン部の 先輩が話かけてきた 「はい!!」 ウチがそう答えると 「じゃあまた後で 指示するからあそこに いてくれる?」 といって勇のいる方を 指さした。 「わかりました。」 その先輩に頭を下げ 勇のいる方へ向かった 勇の所まで行くと 勇がウチに気付いた 「あっ!来た!」 「あたりまえ!一応約束は守る奴だからウチ!」 「自分で言うか??まあいいや。それより結衣知ってる?ここのレベル!!」 「知らんよ。」 「ここは、関東大会の常連でめちゃ強いんだよ!!」 「はっ?マジで!?」 「うん!!ほら周り見てみろよ!先輩達メッチャうまいじゃん!!!」 周りを見回して見ると ミスしてる先輩なんて ほとんどいなかった 「ホントだ…。」 「だろ!!だから見て勉強しといた方がいいぞ。」 「…うん。」 会話が終わったあとも ウチはずっとその光景に 釘付けになっていた
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