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まず、少しだけ難しい話になりますが、脳のシステム機能を勉強しましょう。
人間の脳というのは、大変複雑なプログラムも処理できるように作られています。
例えるなら、世の中にはバイリンガルと呼べる人が山程いますが、彼らは、何万言語もの言葉と、その使い方を把握しています。勿論それだけではありません。字の読み書き、計算、日常生活、社会生活においても、出来ない事より出来る事の方が遥かに多いのです。
勿論、バイリンガルと言うのは例えであり、二ヵ国語が話せる事の凄さを話しているわけではありません。
通常人間には、それだけの吸収力、読解力、処理能力が「普通」に備わっているのです。
そして、こうした物事全てを、滞りなく頭の中の数多にあるファイルに整理するのが「脳」なのです。
人間の脳の処理能力はコンピューターにも勝ります。
人間には感情という大切な機能がありますよね。
喜怒哀楽、いずれも感じた事のない人など、まずいないでしょう。
例えば嬉しい時や楽しい時、グングンと気持ちが高揚するはずです。
それでは悲しい時や寂しい時、けだるくて俯きたくなる時はどうですか?
身体を動かす事を無意識に避けませんか?
また、恐怖を感じたり緊張を感じている時はどうでしょうか?
身体が強張り、本能的に危険信号が流れます。
こういった全ての状況を瞬時に判断し、いかなる場合においても精神の流れを緩和に導くのが「脳」のシステムです。もっと正式に言うと、「脳波」を促す神経伝達物質が、その役割を果たしています。
ですが、大変残念な事に、喫煙者の脳波は正常に起動していません。一見しては解らない事のようでしょうが、事実、喫煙者の脳波は極めて微弱で、それ故に喫煙者は非喫煙者に比べ、感情の扱いに困る事が極端に増えるのです。
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