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朝、目覚めて一服。
朝食を済ませて一服。
出勤前に一服。
勤務先に着けば一服。
休憩室では数服。
家に帰り、とにかく一服。
夕飯を済ませて一服。
風呂上がりに一服。
就寝までに数服…
休みの日、喫煙者の友人と過ごす部屋の灰皿は、数時間で山のように吸い殻が積もり、入居して間もない部屋の壁紙は、あっという間に黄色く変色していく。
芳香剤は気休めにしか過ぎません。
窓を締切り外出すれば、帰宅後、部屋に充満するヤニの饐(す)えた臭いにイライラ。
それでも、まだ禁煙を考えずにいたのは、私の脳に12年もの年月をかけて植え付けられた、煙草への信頼があったからかも知れません。
リラックス効果があると信じていましたし、暇つぶしに重宝していると感じていた私にとって、煙草が「百害あって一利なし」とは、当時どうしても思えませんでした。
煙草には良い事も沢山ある。今はやめる意味も理由もない。と
そんな頑(かたく)なな喫煙者でいた私でしたが、ある時に転機が訪れました。
恋人ができたのですが、相手が非喫煙者だったので、何かと気を遣わなければならなくなりました。
そして、禁煙を意識しだしたのは今から丁度2年ほど前。
それまでは生活の一部でしかなかった煙草の存在に、少しずつ意識が向くようになりました。
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