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「ヨナ……お前は、どうするんだ?」
「そうさな……お前の言った通り、適性検査でも受けてみるわ。運がよけりゃまた共に戦おうや……」
そう言ってヨナは空になったグラスにウイスキーを注いだ。俺のグラスにも同様になみなみ注ぐ。
「さ、しみったれた話は終いだ。飲もう、今日はお前の新たな門出を祝う日だ」
俺とヨナは夜明けまで飲み明かした。お互いの運命と、ヴェルカ隊長の魂に祈りを込めて。
次の日、ガレージは異様に慌ただしかった。昨日まで同じ部隊だったレイヴン達が次々と自らのACを持って、新たに別々の戦場へと赴いていった。
メカニック達も私物を纏めている。ネクスト専属のメカニックだ。だが、彼等はまだ出ていかない。彼等には最後の仕事があったからだ。
彼等は、最後に俺のネクストを組み上げてくれるというのだ。彼等には、今までヴェルカ隊長のネクストを常に完全な性能に整備して来た実績があった。しかし、本来ならもう既に届いているはずのパーツがまだ届いていなかった。
彼等は根気よく待っていた。普段、俺は彼等とは会話しない。整備の邪魔になるし、俺も自分のノーマルを整備しなければならなかったから。しかし今は、俺も彼等も時間を持て余していた。おのずと会話は弾んだ。
「ネクストとノーマルだと、整備の仕方がまるで違う」
整備士の一人が俺に言った。
「コジマ関係は素人には無理だ。カラードから派遣される整備士には目を光らせておけ」
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