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「ハティ・スコルね……何だか意味深だな。だが悪くない」
「へぇ?意味が解るのか」
意外にも意味を理解したパラベラムに、俺は内心驚いていた。神話等、疾うの昔に廃れたモノだと思っていた。
「まぁな。よしブリーフィングルームに行こう。そこからなら登録出来るはずだ。案内してくれ」
パラベラムは促すように言った。
「結局、行くんじゃないか」
「細かい事は気にするな」
俺は何と無く腑に落ちなかったが、確かにパラベラムのいった通り、別段気にするような事でも無かったので、適当に笑いながら案内した。
ブリーフィングルームに着くと、早速パラベラムが備え付けのコンソールを叩いて登録を開始した。要した時間は、ものの数分だった。パラベラムが俺のリンクス名をカラードにメール送り、カラードから登録完了のメールを受け取る。たったそれだけ。
登録を済ませたパラベラムは、早速依頼の話に入った。
「さっきも言ったが今回の雇い主は企業連だ。そして依頼の内容だが、最近旧タルトゥシティ周辺で活動している『ヴァルプルギスの夜』と名乗るテロ組織への制裁が主な任務だ。まぁ、名前も存在もあまり知られてない組織だがな。主戦力は違法改良された通常兵器、無人兵器、そしてノーマルだ。なかなかの戦力といえるが、それはあくまで一般的に見れば、の話だ。ネクストであれば全く問題無いだろう」
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