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ふと俺は、ヨナはどうなっただろう？と思った。ヨナにはAMS適性はあったのか、無かったのか……あったとしても訓練期間があるから、共闘するのは最短でも三ヶ月後になる。それまで俺は生きていられるのかな……いや、生きるんだ。果たさなくてはならない約束は多い。
ふと我に返った俺は時間を確認し、急いでハンガーへ向かい、フェンリルへ乗り込んだ。
AMS接続端子を首筋のジャックに接続し、Ｇジェルの注入を開始する。その間に俺はフェンリルのシステムを立ち上げ、第二種戦闘態勢を宣言。直ちに武装選択に入る。
ネクストの武装は、旧式なら殆ど揃っていた。ヴェルカ隊長の形見。本当なら必要ないパーツや武器は全て売って、バラバラに散っていく隊員達の退職金にしたかったのだが「お前には必要なモノだ」と、彼等はそう言ってそれを拒んだ。
ネクストの武装は多種に渡る。手持と背部のそれぞれ左右、そして肩の計五種が装備可能だ。場合によっては左右に武器を格納する事もある。手持には基本的に平均的な性能のライフル、近距離攻撃に効果的なマシンガン、一撃の重さを重視したバズーカ、そして白兵戦用のレーザーブレード等、取回しが良いものが多く、背部武装はキャノン等の重いが一撃性に優れた高火力武器や、誘導性のある多連装ミサイル等が多かった。
俺は自分の戦術をレイヴン時代にある程度確立している。だからそれに合わせた武装を予め決めておいたのだ。
『狙撃』重視。それが俺の戦闘スタイルだ。狙撃銃（スナイパーライフル）という武装はネクストにもある。
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