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だが、もはやアサルト・セルは払い除かれている。宇宙への道は開かれたのだ。自由と闘争の空。
今やテクノクラートは一流企業に成り代わっていた。
いや、かつての活気を取り戻していた。
だが、その他の企業も独自の答えを導き出していた。こうして宇宙開発は、再び過熱する。だが、決して同じ過ちは繰り返す事はなかった。
そしてアサルト・セル消失から十数年……
企業は火星開発の先駆けとして、地球の衛星、月の表面、所謂月面開発にまで手を伸ばしていた。
戦いの舞台は地上から空へ、そして月へと移り変わっていった。
国家解体戦争において企業支配体制を確立した原動力、人型兵器アーマード・コア「ネクスト」と、その搭乗者の「リンクス」は、現在も企業機構「カラード」管下の傭兵として各企業に雇われ、争い合っている。勿論、それは月面においても。
彼等リンクスの、経済戦争の尖兵としての立場は、アサルト・セルが消失した今でも決して変わることは無かった……
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