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『私もゴメンナサイ、仁が私に気を使って言わなかったのに…』
桜も俺の気持ちを察して謝ってきた。
『もうこの話しは、やめようぜ謝ってばっかになる』
『そうだよね』
二人で蓮と香について話しをしていた。
そして……
歩いていると、赤信号を無視したバイクが走って来た。
俺はそれに気付かず
『仁~』
桜が叫んだと同時に俺を前に押し出した。
『ガーン、ガシャー、ドン』
振り返るとバイクが粉々に倒れていて、バイクの近くに桜が倒れていた。
俺は桜の元に走り桜の肩を抱き起こした。
『桜、桜、桜』
俺は、必死で呼び続けた。
『じん』
桜は目を一生懸命開きながら、俺に話した。
『あたし、さっき、そうまとうが、みえたよ、もう、死んじゃうのかな?』
桜はかすれそうな声で俺に言った。
『そんな訳無いだろ何冗談行ってんだ。』
『そっか~、じんが、そう、言うなら、わたし、まだ、いきれるんだね』
桜は言葉が途切れ途切れになりながらも嬉しいそうに言った。
『生きるれよ、俺と桜と蓮と香で又遊ぶんだよ、だからお前は死なねーよ、だからもう喋るな。』
俺は、泣きながら必死で桜を抱きしめながら言った。
『わたし、死なないんでしょ、じゃ泣かないの。』
『ワリィ~、そうだよな、』
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