はっぴー☆はっぴー

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 今日は渚の誕生日だから、と云う理由で渚の好きな甘いチョコレートケーキを作ってみた。それはもう今まで作ってきた洋菓子の中では一番の出来で、早くこれを渡して渚の喜ぶ顔が見たいと思って急いできたのに、   「寝てるし」    すやすやと寝息を立てて寝ている渚を見て何だか苛立ってきた。  怒りに身を任せて渚の鼻を摘んでみる。  「んぅ…、」    うんうん、苦しんでる苦しんでる。整えられた寝顔が、少し険しくなった。   「…ぅ、シン…ジくん?」   「や、渚」    未だにボーっとしている渚。そんな渚を抱き起こし、隣に座らせる。   「シンジくん…眠たい…」   「あと少し起きててよ」    手作りチョコレートケーキに、ロウソクをさし、次にロウソクに火を灯す。   「何の日なの?」    渚の質問に僕は答えず黙ってみる。すると渚はムスッとして布団に潜り込んだ。   「ほら拗ねんなよ」    布団の中から渚を引っ張り出し、肩に手を回す。渚は少し顔を赤くしながら、僕の肩に頭を乗せた。    あ、もう時間だ。   「おめでと、渚」    軽くキスをし、抱き締める。未だに渚は呆然としていて、何が起きているのか判っていないのか、慌てている。   「今日は渚の誕生日だよ」   「え…?」    渚の頭を撫で、ロウソクの火を消すように促す。戸惑いながらも立ち上がり、机の上に置いてあるケーキのロウソクの火に息を吹きかけて消し、またベッドに座る。   「あの…シンジくん…」   「なに?」   「ありがと…」   そう云って渚は僕の体を引っ張り、二人揃ってベッドに倒れ込む。   「眠たいから、…続きは朝にしてくれる?王子さま…」    今日は可愛い僕の恋人の誕生日。   「仰せの通りに、お姫様」    朝一番に目覚めのキスをあげたいと思った、9月13日。           * gdgdだけど、カヲル、誕生日おめでとうvV
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