第一章 出会い

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忠義と私の出会いは 一年前の 夏だった。 関ジャニ∞の大ファンの私が 北海道から大阪へ遥々やってきた。 コンサートを見て、次の日 観光をして帰るところだった。 一緒にいた友人が先に帰ったため私は一人 大阪を観光して帰ることにしたのだ。 大阪城ホールから キタへ行き、街中をめぐったあと、新大阪駅へ向かい、ホテルに帰る道中、案の定方向音痴の私は‥ 道に 迷った。 人で賑わう街中。 暑いな。 ここはどこだろう? 駅もいっぱいあるし、 わからない‥。 しかたなく歩くことにした。 気付けば周りは薄暗く、夕方の陽射しが、センチメンタルに辺りを包んだ。 地図を片手に歩くのを止め、近くにあった公園のベンチに座った。 広い公園。 散歩をする人。 綺麗な木々を揺らす風が涼しい。
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