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だ。
第いち、皇帝が改宗すれば家来や良民も改宗を迫られる。
反発も、すごいだろうし司祭達も仕事を失うどころか殺されかねないからクーデターさえやりかねない。
まさに食うか食われるかの状態になってしまう。
そこまで、やるには余程の後ろだてがないと」
「それがディモニッシュだと言うのか」
「キリスト教が正式宗教となるまでローマ帝国内にデモニッシュは、かなりの数存在した。
つまり、デモニッシュが力を貸せば改宗は容易だ。
それに、もう一つ特徴的な事がある」
「なんだ?」
「それまでローマ帝国内に多数存在したデモニッシュ達がキリスト教布教と共に、いなくなったのだ」
「キリスト教に駆逐されたんじゃないのか?」
「いや、キリスト教と合併したんじゃないかと思う」
「ちょっとまて、それじゃキリスト教と悪魔崇拝が一緒って事か」
「デモニッシュ達は、ある目的からキリスト教に近づき、それを広く布教させる必要があった。
そのため息のかかったローマ皇帝にキリスト教を広めさせたんだ」
「ある目的?」
「デモニッシュの最終目的はハルマゲドン、そして、そして、そのためには、神に対抗できる堕天使ルシファーつまりサタンを完全復活させる必要が、あるんだ」
「話がでかくなってきたが、なんで魔王の完全復活にキリスト教が役に立つんだ」
「まず、その話をする前に十字架の話をしよう
十字架とは何か知ってるな?」
「確かキリストを、磔にした刑具だ」
「そう、しかし、もうひとつ性格があって、この刑具で磔にされた者は死後も呪われると言われている」
「呪いの小道具なのか」
「その小道具をなぜキリスト教は信仰のシンボルとして使うんだ。」
「キリスト教では、なんと言ってる?」
キリストが呪いをも超えた象徴としているらしい
確かに、そう言う理屈は成り立つだろう
しかし本人が嫌ってただろうものを、わざわざ本人が死んでから600年もたって、ある日突然信仰のシンボルとして採用する
普通考えて、おかしいと思わないか?
キリスト教は闇に関わる物を徹底して排除してるのに、呪いと言う闇その物に対し十字架だけが例外扱いに、なってる。
キリスト教から、この矛盾を誰か説明出来る奴がいるのか?」
「考えて見なかったが、確かに」
「われわれは当然とおもわされて来たからな
しかし、もし、デモニッシュが関わってるとしても、なぜ、
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