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(オ ン ナ ニ キ ヲ ツ ケ ロ) 女に気をつけろ? 女? まさか、彼女の言う女とは いや、そんなバカな しかし他にだれが 「どーした? 急に考えこんで」 「いや、 なんでもない 何も聞かなかった ほ、本当だ 本当なんだ 俺が行った時には」 「何も嘘だと言ってないよ おかしい奴だな」 以前として奴が恋敵である事に、ある事には、変わりはない。 奴の人間性を疑ってるわけでは、ないが、しかし恋愛に関しては人間は油断ならない 自分の事を考えてみると、よく解るのだ。 それから二人は黙りこんでしまった。 われわれの入山ルートは大阪を経由して九度山町に入り国道370号を間に進みながら、最終的には国道480号で山内に入るものだった。 入ってから高野山七口の一つ不動坂口の女人堂に、ついて切妻の屋根を正面に見た時は、もうかなり夜もくれていた。 高野山は明治の初めまで女人禁制だったため、高野山の登り口には女性の為の参詣所が設けられていた。 それを通称女人堂とよんだが現在は女人堂と言うと、この不動坂口の女人堂の事をさす。 車を、近くの空き地に止めた私達は、参詣の方とは別の方に途中コンビニで買った大型の懐中電灯で照らしながら歩き始めた。 と言っても私の方はと言えばBにくっついていたと言うのが実際のところであった。 私達は曲がりくねった 尾根のようなところを懐中電灯で照らしながら注意深くあるいた。 「ずいぶん道なき道を歩いて来たが、こんな道しかないのか(墓参りの人はどうしてるんだ。)」 なんで、法力をもつ坊主は好んで、こんなところに住むんだ。 「実は一般参詣向きの、ましなルートがあるんだが、そこだと時間が、かかりすぎるんだ 一刻も早く行かなければ先方へ迷惑が、かかる。 少し危険だが、かなりのショートカットに、なる。 正規なルートだと螺旋状の道を、かなりあるいて進まなければならない。」 「隠れ寺か?」 「いや、正規の真言宗の寺だ。 事情が、あるんだ」 「事情?」 「よくは知らないが、厳岳寺と言う寺は国家鎮護の最後の砦といわれてるらしい。 「随分ものものしい、ものいいだな、」 「先を急ごう」 尾根道を、ずーと通って行くと、やがて岩壁に、ぶつかった。 垂直に壁のように立ち塞がった岩は、月明かりと懐中電灯の照明のあかりでは正確な高さは、わからないが、おいそれと、登れない事
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