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玄関にしろい包みが、一つ挙げて見るとビデオが一つ
メーカー不明差出人不明。
それが届いて、しばらくすると、かつての親友で今は一人の女性を巡っての恋敵、お互い相手が、いなくなってもらいたいBがら電話があった。
「へんなビデオを送って嫌がらせするなよ」
「お前こそ」
一時間に渡って罵りあった二人。
言い合いの後送り返してやると、罵りあった二人。
送り返すにしても内容ぐらいみようビデオをつけると、いきなり、血のような赤い文字。
「やられる前に殺れ」
その後奴の親友Cの姿が一瞬だけ、写り後は何も映らない。
「やはり、あいつか?」
怒ってビデオを引っ張り出そうとしたが何をもってやってもビデオがでない。
諦めて寝てしまった翌日
朝起きて新聞を見たらひき逃げ事件の記事があり、死亡した被害者の名前に覚えが、あった。
その名前C
気にも止めなかった。
あまり仲良くなかったし、しかも、それどころでは、なくなった。
従姉妹が病死したのだ。
前から体が弱かったが、異常的熱さに、一挙に体調を悪化させた。
慌ただしい通夜から帰った私は、ビデオの事を思いだし、引っ張り出そうとしたが、やはり出ない。
そのうち私は、うっかり再生ボタンを押してしまった。
恩師の顔が写り、すぐ消えた。
砂嵐のはずなのに。
怪訝に思ったが、やはり気に、ならなかった。
その日、恩師が死んだ。
自殺だった。
何か悩みが、あったらしい
二つも偶然が、重なり少し気持悪くなったが、それでも、そんな事が、あるんだと思っただけだった。
恩師の通夜に行った。
慌ただしい通夜客の中でBを見つけた。
お互い離れて目を合わせたくなかった。
焼香がすんで帰ろうとすると友人Dが話掛けて来た。
Dは口が軽くみんなから警戒されてる人物である。
「お、お久、元気してる」
「お、お久しぶり」
「ところでさあ、聞いたんだけど、お前の従姉妹死んだんだって」
「ああ」
「いくつだ?」
「16か」
「可哀想に」
「体弱かったからな、この熱さに殺られて」
「覚えてるよ、お前の試合よく見に来てたからな、深窓令嬢タイプって感じで、目の醒めるような長い黒髪で、いつも蝶の形をした赤いカチューシャを、付けてたからな」
そこまで言った時他の学友と雑談していたBが驚いたように、こちらに顔を向けた。
お互い視線が、あったので
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