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そのデモンストレーションに行われたんが有名な天正の馬揃え(軍事パレード)だす
信長公の野望を悟った我ら帝を守護たてまつる宗派の者は帝に忠誠心の厚い明智日向を抱き込みましたんや
しかし、それだけでは安心は出来まへん
日向が失敗した時、裏切った時、その最悪の時は東大寺の僧侶達が一命に代えても宮中よりお連れもうし、この地で宗派を超えた僧兵達が結集し信長軍と一戦まじえる覚悟でおりましたんや」
「それで、ここを国家鎮護の最後の砦と呼んだんですか」
「そうだす」
「そうか、あの通路は帝を裏日本に逃がすための者だったんだ。
帝を何とか上杉領まで逃がせれば歴史は変わった可能性がある」
「よもやま話は、この辺にして本題にうつりまひょうか
大事な話やさかい、ちょっと顔寄せてや」
俺達は、住職の前に顔を近づけた。
すると住職は、おもむろに電卓を取り出して打って数字を出しこちらに見せた。
「こんなところで、どうだす
初回っちゅう事で、なんと10パーセントの大サービス、今しかありまへんでお客さん」
「大丈夫か?
あのおっさん」
「金を取る事か?
向こうも商売だからな」
「Gさんは、取らなかったぞ」
「自信が無いからって言ってたじゃないか」
「自信があれば金とるのか?」
「ただで、祈ってもらおうって虫よくねえか?」
「そりゃそうだが
だいたい、なんで、あんなに腰がひくいんだ。
もみ手までしやがって、風貌は芦屋雁之介みたいだし」
「隣の近江の出身だと言う情報がある」
「近江商人かい
それにしても、ここは坊だろう、貧しい旅人や修行僧に一夜の宿を提供する場所のはずなのに、なんでテレビの横に料金入れる所があるんだ?」
「知るかよ」
「第一、この料金表の中にある工賃ってなんだ」
「俺に聞いたってわかるか」
「ご不満な方はご連絡下さいと電話番号が
ちょいとな
もしもし、えっ部屋ですか?
おい、なんて部屋だ?」
「料金表に書いてないか?
第一俺達しか泊まってねえだろう」
「あっ普賢の間です
あっユニットバスは、まだ使ってません
あのですね
この工賃についてお聞きしたいんですが
えっはあ
そうゆう事ですか?
ほう
なんですか?
ふんふん
そうゆう事ね
はは~ん
な、なんと
ついでにすいません
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