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ようは、おんどれらに悪さ出来んようにすれば、ええんやろ?
そうしたるわい
それより、もう今日は寝えや
うちはベッドメーキング9時に頼んでるさかい、それ過ぎたら延長料金もらうで、それからモーニングコールは8時でええな」
「はい」
「ほんまに東京もんはこまこうていかんわい、」
住職は、ぶつぶついいながら堂を出て行った。
「おい、僧侶って人間が出来てるんじゃないのか?
あんなに、怒りやすいのか?」
「荒行ばっかり、やってると、ああなんのかもな真言宗に文覚と言う僧侶がいて、21日滝行をやったと言う男なんだけど教養が足りなく粗暴でな慈円と言う高僧に行はあれど学はなきと批判されている」
「荒行やりすぎると、金に汚くなるのか?」
「しらんわ、そこまで」
俺達は堂を出ようとした。
その時俺は灯明が消えてないのに気がついた。
「消さなくていいのかあれ」
「だって俺達に、その権限もないし責任もないだろ」
「まあ、そりゃそうなんだが
火の不始末で火事に、なるって事ないだろうな」
「なったって、あのおっさんが、水天宮にでも呼び出して立ちどころに消すだろう」
「ただでか?」
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