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俺達は餓鬼の様に惣菜に飛びつこうとした。 しかし、俺達は惣菜に近づけなかった。 ブーメランが飛んで来て邪魔をしたからだ。 それはブーメランでは、なかった。 折り曲げたおたまだった。 住職はオタマを、まっすぐ伸ばしながら言った。 「何血迷ってんねん なんで、二つ目を取ろうとするねん」 「は?」 俺達は思わず顔を見合わせた。 「坊主は、何を言ってるんだ?」 「俺にわかるか」 俺達は再び惣菜に向かった。 しかし、その瞬間鍋蓋がフリスビーのように俺達を襲い、壁にあたり奴の手元に戻った。 さすがに、俺達も切れた。 「冗談も、大概にしろ」 なおも惣菜に向かう俺達に住職は、呆れたような顔をしてまた調理を始めた。 しかし、俺達が惣菜の方へ行こうとすると小坊主達が立ちふさがった。 「お前らの取り分は、あと汁物ひとつだけだ、大人しく、そっちへ行け」 「何を馬鹿な事を言ってるんだ そこをどけ」 「だめだ、ルールを守って楽しく食事しろ」 「ルールって? バイキングだろ?」 同じような顔をした小坊主達が一斉に笑い出した。 「失礼な(💢お前らバカデミア大賞に出てくる乳幼児か)」 「ちょっと、こっちへ」 俺達は、小坊主達に囲まれるようにして小ホールまで、戻った。 小坊主は看板の前にたった。 「読んで見てください」 「え、もう読んだよ」 「もう一度 ワンスモア」 「精進料理バイキング」 「下の小さい字も全部続けて」 「精進料理バイキング禅寺仕様」 「わかったろ」 「だから何が」 おんなじような小坊主達は一斉に笑い出した。 「💢このバカデミー小坊主どもめ」 「どけどけどけ」 小坊主達を、かき分けて白板を引きずって住職がやって来た。 「ええかお前ら、アホ文部科学省のゆとり教育なんちゅう愚かなものために基礎教育が出来とらん 中学校美術科教員の資格をもつわしが、しっかり教えたる」 「美術って」 住職は白板に○を書いた。 「ええか、ここにバイキングと言う要素がある。」 住職は、もう一つ○を書いた。 「これは精進料理禅寺仕様と言う要素や ええか、精進料理バイキング禅寺仕様と言うのは、」 住職は白板に書いた二つの○を、いとも簡単に取り出した。 そして二つの○の左右の一部を重ねた。 「こう言うことや、つまり口で言うと一汁一菜と言う
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