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機械に、カードを通した。 「なんや、なんで、そんなにジーと見てるんや」 「ずるをするかも知れない(キッパリ)」 「💢なんやと、わしがいつずるを」 「いつも(キッパリ)」 「ほう、わしの性格をようわかっとるな」 「1日一緒にいれば嫌でもわかります」 「個性的やろ?」 「(すぎるわ)」 奴はカードを返した。 「ほれ、なんにもせずにかえしたるで、ありがたく思え」 「(当たり前の話だ)すいません」 「ところで、もう一人もカードか? ていいたいが、めんどくさいんで、こっちのカードで一緒に決済した。 お前ら後で清算せえ」 「えー お前絶対返せよ」 「当たり前だ、ライバルに借りなんてつくるか」 「(こいつ俺がライバルじゃなきゃ踏み倒すつもりだったな)早く払えよ」 「聞いてるでえお前ら、一人のおなごを奪いあってるらしいな ええなあ こいがたき、エロがたき、アレがたき」 「(あのババア、こんな野郎に余分な事を、いっぺん殺し あっ死んでるんだっけ)その話はまた」 「そうやな それじゃあ、こっちへ来い」 住職は観音開きの戸を開けた。 中はカタパルトねようになっていて筒方の乗り物が置いてあった。 「なんですかこれ」 「🍌に見えるか」 「何につかうんですか」 「農作業だと思うか?」 「どのくらいスピード出るんですか?」 「あの、命がけのオリンピック競技ぐらい」 「イスがないですが」 「人間魚雷のように、腹這いになってもらう」 💨 💨💨💨 「にがすかアホ」 俺は小坊主二人のブロックを、振り切ったが、住職の10メートル伸びた手にえり首を掴まれてしまった。 俺に注意を引き付けて、その間に逃げたBも入口を出ると槍ぶすまに阻まれ戻って来た。 「それじゃあ一人づつ行くでえ」 住職は俺を乗り物に、腹這いにさせるとレバーを引いた。 とたんに俺の前に闇が迫ってきた。 操縦装置がないのにスピードカウンターだけ、あった。 まるでスピードの恐怖をあじあえとでもいうように 乗り物の後尾にはカメラがついている。 モニターに向かって操縦かんを握ってる住職。 「3、2 1 ターボ点火」 横には蟻の巣のようなルートの断面図がある。 移動する光の点は、恐らく俺。 「(☆o☆)ひえ~ 恐いよ」 メーターは150を超えた。
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