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ても、これ以上の不幸はない。
俺としては、このまま、何もなく終わってもらいたいと祈りたい気持だった。
そんな俺なので、あの住職の言った言葉には、必要以上にナーバスになっていた。
そんな事を考えてるとBが口をはさんで来た。
「あのなあ、俺考えたんだけど高野山って和歌山だけど、奈良より大阪に近いよな
奈良の影響受けるより大阪の影響うけるんじゃねえか?」
「それじゃあ、橋本署が裏奈良県警だってのも?」
「大都市大阪が奈良に遅れを取ると思うか?」
「確かに、しかし、なんでそんな嘘を」
「それは、これを売りつけるためだと思う」
Bは背中にしょっていた箱を下ろした。
「なんだそれ?」
「高級アルカリ電池」
「何個あるんだそれ?」
「イチグロス」
「グロスって」
「12ダース」
「いくら払わされた」
「5万6000円」
「(¥△¥;)高すぎる」
「特製の超高級品らしい」
「カードか?」
Bは返事のかわりにサイフを振って見せた。
「現金が、いいそうだ
俺がなけなしの金を叩いてる時の、あいつのうれしそうな顔
ねっからサドだよ、ありゃあ」
住職の執務室
そこから見える境内では小坊主達がサッカーをしている。
「人が損した時の悔しい顔は、たまらんなあ
あの顔みられると本当に、この世のうさも吹っ飛ぶで」
住職、お茶を、啜る。
その時ゴロンと何かが⤵
⚽🏃ドドドドドド
「( ̄□ ̄;)!!わしの顔と⚽と勘違いすな」
「ところで、おもうんだが、追っ手が、ここまで手を伸ばしてると言うのも、怪しいぞ」
「そうだな、奴なら、そのぐらいの、はったりは、かましかねないもんな」
「だとすると、京都や奈良の話だってかましだろう」
「その可能性が高い」
「じゃあ、早めに出頭してしまうか?」
「善は急げと言うのも、おかしいが」
「それより、ここを出よう
とにかく車に、ついてからの話だ」
「ああ」
「あったぞ」
俺達は、車を見つけて狂気乱舞した。
朝早くから女人堂へ参拝している参拝者達は、そんな俺達を見て変な顔をした。
俺達は車を出した。
高野下りをして、橋を渡って大阪方面に出る予定が途中で大規模な道路工事にぶつかって回り道したら道がわからなくなりカーナビで道を探すんだけど狭い道で、Bが狭い道を走りたくないとかいいだして結局奈良方面に抜けた。
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