宿命

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久しぶりのデートだ。 といっても時間的に久しぶりのデートではない。 あくまで気分的な問題だ。 あの寺にいると、どこか遠くにいたような気がする。 人間離れしたあいつのせいかもしれないな ディズニーランドでデート。 結構恋愛が泥沼化してる大人がデートするような場所では、ないのかもしれないが、シンプルに決めてみた。 出入り口であって、まずビッグサンダーマウンテン それからマークトウェイン号に乗りテラーオブに向かおうとした時物陰から待ち構えたようにBが 鉢合わせ いや、これは予定の事だった 簡単に言うと、別に正々堂々とやろうとか、仲良く共有しようとか、そうゆう話では、なく、こうなってしまった事に対しあがらう事は、やめようとおもい始めたのだ。 女二人に翻弄されてる男二人、その事実を認めようと言う事である。 もちろんプライドを捨てたわけでは、ない。 二股かけられた事を当然満足してるわけではない だか、もう、はっきり言って、長く、関係を延長しすぎたのだ。 結局一人の女と二人の男、男は、どちらも引かず女も、どちらか決められない しかし男とわかれられない こうなると惚れた人間の弱さで女に舐められてようが、どうだろうが現状を認めるしかないと言うわけだ。 そう覚悟を決めてしまうと、結構これを受け入れてしまうから不思議なもんである。 盗人にも三歩の利と言うが変型恋愛にも一歩ぐらいの利は、あるものだ。 よく街で見かける複数カップルっぽいのは、結構水面下はドロドロしてるのかもしれない もっとも家族やカップルとおまけの場合が圧倒的に多いだろう。 しかし、仲良くやってもライバル意識だけは、どうしようもない。 例えば仲良く見えても メリーゴーランドの前で男二人が女の手を両側から引っ張っている 「なあ、テラーオブホラー行こうぜ」 「そんなガキの行くような所 カリブの海賊行こうぜ」 「ガキはどっちだ」 「うるせえE美こっち来い」 「ひっぱるなよ、E美こっち来い」 「あ~ん、手がちぎれちゃう」 そうかとおもえば 公衆便所の前 手をふきながらBが出てくる。 Bの視線からは、丁度二人が折り重なっているように見える 「何やってんだお前ら」 二人は驚いて離れた 「お前ら、キスしてたろう」 「何をバカな事言ってる」 「そうよ、そんな事しないわよ」
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