59人が本棚に入れています
本棚に追加
久しぶりのデートだ。
といっても時間的に久しぶりのデートではない。
あくまで気分的な問題だ。
あの寺にいると、どこか遠くにいたような気がする。
人間離れしたあいつのせいかもしれないな
ディズニーランドでデート。
結構恋愛が泥沼化してる大人がデートするような場所では、ないのかもしれないが、シンプルに決めてみた。
出入り口であって、まずビッグサンダーマウンテン
それからマークトウェイン号に乗りテラーオブに向かおうとした時物陰から待ち構えたようにBが
鉢合わせ
いや、これは予定の事だった
簡単に言うと、別に正々堂々とやろうとか、仲良く共有しようとか、そうゆう話では、なく、こうなってしまった事に対しあがらう事は、やめようとおもい始めたのだ。
女二人に翻弄されてる男二人、その事実を認めようと言う事である。
もちろんプライドを捨てたわけでは、ない。
二股かけられた事を当然満足してるわけではない
だか、もう、はっきり言って、長く、関係を延長しすぎたのだ。
結局一人の女と二人の男、男は、どちらも引かず女も、どちらか決められない
しかし男とわかれられない
こうなると惚れた人間の弱さで女に舐められてようが、どうだろうが現状を認めるしかないと言うわけだ。
そう覚悟を決めてしまうと、結構これを受け入れてしまうから不思議なもんである。
盗人にも三歩の利と言うが変型恋愛にも一歩ぐらいの利は、あるものだ。
よく街で見かける複数カップルっぽいのは、結構水面下はドロドロしてるのかもしれない
もっとも家族やカップルとおまけの場合が圧倒的に多いだろう。
しかし、仲良くやってもライバル意識だけは、どうしようもない。
例えば仲良く見えても
メリーゴーランドの前で男二人が女の手を両側から引っ張っている
「なあ、テラーオブホラー行こうぜ」
「そんなガキの行くような所
カリブの海賊行こうぜ」
「ガキはどっちだ」
「うるせえE美こっち来い」
「ひっぱるなよ、E美こっち来い」
「あ~ん、手がちぎれちゃう」
そうかとおもえば
公衆便所の前
手をふきながらBが出てくる。
Bの視線からは、丁度二人が折り重なっているように見える
「何やってんだお前ら」
二人は驚いて離れた
「お前ら、キスしてたろう」
「何をバカな事言ってる」
「そうよ、そんな事しないわよ」
最初のコメントを投稿しよう!