宿命

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まさにあまちゃんのままごと恋愛と言われても、しょうがないが、それでも俺達は、かなり気の強いE美の刺すような視線から出来たら逃げたかった。 で、どっちが、ババを引く事に、なるか 俺達は、わりと簡単にじゃんけんで決めようと言う話に落ち着いた。 子供じみてると言われるかもしれないが、他の勝負で決めると、お互いに判定に文句をつけ、結局きまらない可能性が、あるからだが、情けなくも俺達は、ろくすっぽじゃんけんさえ満足に出来ないむのうしゃだった。 「それじゃあいくぞ」 「ああ」 俺達は思い思いの方法で秘策?を練った。 おれは握った手の中を覗いた(何がみえるんだ) 奴は指を折って何かを、ブツブツいいながら数えていた。 こんな事一生懸命になるのは、男と言う人種だけだ。 女性は、こんな事一生懸命にならない。 「チイラッセ」 俺は野茂のトルネード投方、奴は懐かしい大リーグボール2号ポーズを取った。 「勝った」 「あと出し」 「お前が、そんなポーズとるからだろう ご丁寧に前足まっすぐ上げて」 「じゃあ、やり直しだ 今度はシンプルにセキハテンキョウケン」 「どこがシンプルだ シャイニングフィンガーぐらいで我慢しろ 前セリフなしで」 「それじゃあシャイニング」 「だからいいって 勝った」 「後だしだ」 「お前が遅いんだろ」 「お前が早すぎるるんだ、もっとこっちに合わせろ」 「お前がノタクタ」 「お前の手が早すぎるんだよ 女に対してもそうだが」 言ってから、奴は自分の唇を触った。 大変な事を言ってしまった事に気がついたからだ 一見男同士の他愛ない冗談と見えるのだが、俺達の中では、その言葉は禁句であった事が暗黙の了解として存在した。 何故なら二人の関係に後から、割り込んだのは他ならぬ俺だからだ。 だからいつの間にか俺達は女についての話はしない事にしていた。 しかし、奴の深層心理の中に、割り込まれた不快感が残ってるのは事実で、それが、あんなしゃべり方に、つながったのだと俺は思った。 そして、それは、奴の潜在意識の中に、いつまでも残ってる事なのだろう 何故なら俺も奴も女にてが早いタイプでは、ないので、その事以外で奴が俺の女ぐせなどかたるわけないからだ。 奴は言ってしまったと言う顔をしていたが、なんとか、その場をとりつくろうとしていた。
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