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「しかし、その霊能者って大丈夫なのか?」 自称霊能者の中には、聞いた話を元に恐喝まがいの事をやる者もいると聞く。 「彼女は大丈夫よ」 「いやに信頼厚いんだな」 「女の勘」 女の勘って浮気を見抜く以外は、けっこう当てにならないからなと俺は思ったが、それは口に出さなかった。 朝日の指す住宅街で新聞配達は自転車で新聞を配っていた。 新聞配達は、軈て一軒の洋館の前に来て止まった。 蔦の絡まる白い木造の古い洋館の錆びた赤い新聞受けを、開けた時新聞配達は、ため息をついた。 「止めるしかないか? この人振り込みだから、保存しとかなきゃならないよな」 新聞受けには、ぎっしり新聞が、詰まっていた。 新聞配達が、過ぎ去ろうとする反対に向かって止まっていた赤い乗用車が去っていく。 ナンバープレートに書かれた文字は(練馬○×○××) 予想が、なかったわけでは、なかった。 しかし、なんで、よりによって同じ日の同じ時間なのだ。 全く気が合いすぎると言うかなんと言うか 閑静な高級住宅街の古い木造住宅の玄関前でBとにらみ合いながら、俺は思った。 それにしてもE美の奴も、ちっとは、考えてくれれば、いいのに(どうやらBもE美を攻め立てたようだ) 「おい、なんか悩みでもあるのか? 神頼みしなきゃならないほどの あっわかったぜ」 Bは意地悪そうに、一人で納得した。 「何がわかったって言うんだ?」 「おおかた、俺に勝つ自信が無くなり神頼みしようと言う腹だろう」 「それは、こっちのセリフだ。 お前こそ、神に泣きつくつもりだろ」 「なにを」 「やんのか?」 粋なり大きな声が二人の間に割って入った。「あんた達、ひとんちの玄関先で何やってんのよ」 見ると家の方から中年の小太りの女性が、蒲団叩きを持って歩いて来た。 「ほらほら、じゃまじゃま」 女性は、蒲団叩きで、俺達を押しはなした。 「全く最近の若い女は、何考えてるやら あんたら、男も、だらしが、ないわよ。 まあ、人の話だからね。 で、ブツは持って来たの?」 私は意味が、よくわからなかった。 「ブツ?シャブかなんか?」 粋なり蒲団叩きで頭を叩かれた。(銀座の母か) 「ブツって言えばビデオに決まってるでしょう。 そっちは?」 Bもビデオを差し出した。 この時点で二人は、
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