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お互いビデオを所持してる事を初めて確認した。 薄々感ずいていたが、これで、はっきりした。 「で、どうゆう霊現象が起こったの?」 「いや、まだ霊現象と決まったわけでは」 「じゃあ、なんで、家に来たの?」 「いや、それは、様子が、おかしいのを、E美が心配してくれたんで」 Bも頷いた。 「おっどろいた、女への義理だてのためにノコノコやって来たのかい 全く、そんな身分に、なってみたいもんだわ」 霊能力者(Hとしよう)は、鹿取大明神と熊野大権現の間にある神棚にビデオを置いて真言を唱えた。 「おんばざら、あらたんのう、おんたらくそわか」 すると鹿取大明神と熊野大権現の前に置いてある燭台のろうそくが、はっきりわかる程火の勢いを強めた。 E美が、この人は本物と言った理由がわかった。 確かに凄い。 「呪いだね」 と霊能者は言った 「呪いって、俺達そんな第三者からうらまれる理由は なあ?」 俺はBを促したが、Bは黙っていた。 「呪いは怨みとは関係ない だから呪われる理由は呪われてる本人達は、わからない方が多いんだ」 「それじゃあ誰が呪ってるかも解らないのか」 「そうゆう事ね」 Bが口を挟んだ。 「相手がわからなくても返す事が出来ると聞きますが」 「おや、そっちは少しは知ってるようだね、呪詛返しかい しかし、おそらく無理だと思う」 「何故ですか?」 「理由は2つ考えられる。 ひとつは、とてつもなく強力だという事だ。 もうひとつは、」 俺とBは前に乗り出した。 「これは、きやすく口に出来ない。 よく調べてからだ。」 「どうすれば、いいんですか我々は」 「呪詛返し出来なくても手はある。 方法は考えておくから2~3日したら、またおいで」 「あのお金は、いかほど、かかるんですか?」 「本来なら、それなりに、もらいたいけど、今回ばかりは、私にも自信がないんで、勘弁してやるよ、 ところで、これとは別の話だけどE美ちゃんに、また呼んでくれるようプロデューサーに話して欲しいと言ってくれないかね」 霊能者は少し照れくさそうに笑った。 「テレビに出ると孫が喜ぶんでね」 「はい、わかりました」 俺達は霊能者の家を出て「じゃぁ」と別れた。 お互い、まだ気まずかった。 ここは、どこかの家の部屋である。 天井に赤いシミがある。 そのシミは徐々に拡がって行った。
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