英美

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自分の心に従ったものはモラルをしめつけと考え、モラルに従ったものは個性を苦々しく見るようになる。 しかし心とはなんだ? そういう疑問が沸いた時俺は二人と別れようと決意した。 心に従うものは、けっして心を疑問に思ったしない、それはキリスト教従がキリストを疑うのと同じ事だからだ。」 しかし、そういうこちらの思いをしりめに英美は意外な行動を始める、それは英美が特別なのか?それとも女性には、みな、そのような特性があるかわからない、しかし女は魔物、女性の心理はあまりにも不可解でわからないと言う事を俺は思い知らされる事になるのだ。 そしてそれは俺達を本当の混乱と愛憎の地獄へ送りこんでいく。 英美の回復力は、驚くべきものだった。 タレントである英美はブレイク寸前に男があんまりうろつくとまずい(まして二人も) タレントはブレイク寸前は一応空き家のふりをするのが、しきたりみたいな物なので英美の事務所も、それを気にしてて、別れろとまで言わなかったが、連絡を控えてくれとか言うような事を俺達に言ってきた。 坂東の方はしばらくわかれても、やがて再び連絡を取る事も出来る。 年齢も行ってるし貞女系タレントじゃない英美にとって恋愛そのものは隠す事実じゃない。 だからしばらくすれば事務所からゴーサインが出て元の鞘に戻るだろう。 そう、坂東は待てばいい、だが俺は 二人の前から消える事を決めた俺は 未練が残った あれほど口を酸っぱくしばらく連絡するなと言う言葉を無視して、俺は英美の病室を訪れた。 英美は、もう面会を出来るほど回復したが、俺達に見舞いを求めるどころかメール一つ打って来なかった。 なんて冷たいと思わざるを得なかったが、仕事を休んで不安だろうし、立場も弱くなってる英美に事務所の命令に逆らう元気など要求するのは無理な話だし、自由奔放な一面誰よりも義理がたく涙もろい英美が、この状況を一番心を痛めてるのは、よくわかった。 しかし英美の制約が解除するまでと言う長い時間待っている事は三人のために良くないし、復帰して軌道に乗った英美を三角関係スキャンダル潰したくない。 英美の制約がとれた時には出来る限りすっきりした形で坂東に英美を渡したいと思ってる俺にとっては、最後の英美と会えるチャンスだった。 俺は病院の面会時間が終わるのを待った。 今どこの病院でも人手不足だ。 午後になって
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