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異世界『if』
現実世界からは遠く隔離された別世界。
異能に目覚めた者達が落とされる奈落の底
彼等がかつて住まった星に良く似た世界
大地があり、空があり、海がある。夜になれば星も見える事から恐らく宇宙もあるのだろう。
誰からともなくifと名付けられたこの星には奇妙な特性が幾つかある。
①、星の大きさは人の数で変わる。
一人増えれば一人分広がり、一人減れば一人分狭まる。
②、昼夜が一定していない。
定期的に朝が来る、夜が来るという事が無い。昼は光、夜は闇、朝と夕方はその中間。境目は曖昧に入れ替わりそれは星の公転に影響されない。
それは天空高くに浮かぶ何かの影響だと考えられてはいるが誰もその何かの正体については解らないでいる。
③、人以外の物、動植物はすべてファントムと呼ばれるエネルギー体で構成されている。
人は生きる為に様々な物を食べる。それはこの世界でも同様。
鳥を撃ち、焼いて食す、地面を掘り芋を煮て料理を作る。井戸から水を汲み、飲む。
いずれも彼等が元居た星と変わらない行為だが大きく異なる点がある。水を飲んでも食事をしても排泄が行われない。
食べないと腹が空き、飲まないと喉が渇くが消化された食物などは溶けてすべて肉体に吸収されてしまうかのように何処かへと消え去る。
これは人以外の物がファントムと呼ばれるエネルギー体で作られているからでは無いかと言われている。
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