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一度創り上げたモノを維持するには、それに見合っただけの労力を消費する。
それは凜が生み出した剣も、創られた事象も、『古の天地』にも言えることだ。
ただし、剣などの形のある物質は風化により、己が存在を維持コストにしているため、相当巨大なものでない限りは自身が消費するものはない。
事象も似たようなもので、事象にまつわる記憶を消費していく。過去という積み重ねへと変貌することを代価としている。魔法にも同じことが言える。
だから、人は本などの後世に残せる記憶媒体を創りだす。存在を消させないために。
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