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「はああぁぁぁぁぁっ！」
甲高い耳障りな金属音が鳴り響く。片や魔力を使った特殊な歩術『瞬動』を用いての高速戦闘。片や気を脚部に集めての戦闘歩法『天進（テンシン）』での高速戦闘。
その中で繰り出される技は全てが高速を越えた速度を迎え、互いを弾き合う。
目にも止まらぬ劔戟。光速で走る斬線。音速を越えた拳打と蹴撃。
武芸に通ずる者ならば誰もが見惚れ、羨望の眼差しを送ろうであろう攻防は戦闘中には異質な音──タイマーの大きな電子音を合図に終幕した。
「まあ、ようやく及第点に到達ってとこだな」
「あ、りがとう……ご、ざ、いま……す」
心層世界の奥底、微睡みの中で少年はまた夢へと落ちた。
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