胎動 ~Waking to Approach~

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必死の形相でブライはミラの口を塞ぐ。 「ミラァ~、考え直せ。その発言だけはっ、その発言だけは、俺達の誰かを殺す! 死亡フラグを乱立させる! ティア達の目の前でリオンの悪口を言う並みの勢いでだ!」 「──!?」 ミラの様子を見、理解したと受け取ったブライはミラの口から手を離す。 とりあえずミラはブライに拳を一発食らわせながら大きく深呼吸。酸素を肺に送り込んだ。 「あんたは今、私を殺す気かぁっ!!」 「ごめんごめんごめんって! でも、あれだけは死ぬ。それが世界の理なんだ」 小説の読み過ぎよ、と嘆息吐きながらミラは呟いた。
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