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気を取り直し、きちんと二人で横並びにベンチに座る。
「そっか。確かに俺にもやらなきゃならない理由があったな。未来のために勝たなきゃならない理由が」
どうやらブライも自身の中から何かを見付けることが出来たらしく、ニッと笑って空を仰いだ。
そして、ぽつりと言う。
「子供は女の子二人と男の子一人にしような」
「──……」
顔を真っ赤にしたミラは右手を右横に振るう。そこにはミラが愛用する薙刀が握られていた。
「場を考えて発言することを覚えなさい。全ては、それからよ……!!」
風を裂く音を発しながら薙刀はブライに向かい、振り下ろされた。
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