魔法陣に乗せて…†Third†

胎動 ～Waking to Approach～

「ッ」

まさかこれほどまでの衝撃が返ってくるとは想定していなかったリオンは、痛みで軋む身体を無理矢理奮い立たせ、立ち上がる。

幸いにもふらつくような身体の芯にくる痛みではなく、ただのダメージばかりの痛みで、痛みさえ無視すれば身体は動かすことが出来た。

「中々やるようになったじゃねぇか、リオン。まさか俺に本気で防御させるとはな」

「結構な量の魔力を込めた技の威力を受け切るどころか、そのまま返してくるとは思いませんでしたよ」

「俺の守りは破られたことがない絶対防御なんだぞ？　そう易々と抜かせるわけないだろが」