胎動 ~Waking to Approach~

47/59
前へ
/281ページ
次へ
もちろん『Σ』もそれに対応して速度を上げてきた。 つまり『Σ』も今までの速度は本気ではなかったということだ。 どこまで『Σ』が速度を上げられるのかはわからないが、リオンは行動を開始する。 『Σ』は遥か先だが、リオンは旋楓を振るった。 「鎌鼬!」 目の前に『Σ』がいないことはわかっている。例え、『Σ』がそこにいたとしても今の『Σ』は鎌鼬よりも早い。狙って撃っても避けられるのがオチだ。 リオンは鎌鼬を放った瞬間に方向転換。限界速度で走りながら再び鎌鼬を放つ。 それからもリオンは方向転換をしては鎌鼬を放ち続けた。
/281ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8598人が本棚に入れています
本棚に追加