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「何を企んでんだ?」
そんな抑揚のない声色で訊ねつつ『Σ』はリオンへ突っ込む。
それにリオンも鎌鼬を放つのを止めて応戦する。
拳と剣がぶつかっているとは思えないような激しい衝突音を上げて二人は激突した。
気と魔力がぶつかり合ってスパークを上げる。
「小細工は済んだのかァ?」
「そんなものはとっくにね。あとは『Σ』がいつ飛び込んでくるか待っていたんですよ。意外とゆっくりしてくれたおかげでより万全です」
「そりゃー良かった。つまりはお前の全力を見せてくれんだろ? なら、見せてみろよ。お前の全てをッ!」
「はい!」
リオンの身体から上がる魔力量が飛躍的に上昇した。
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