「 か み さ ま の 台 本 」

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あの後、行くところもあるわけではなく、特に目的もないからという名目を立てて カイはエリザの元で学び修道院の少年合唱団に入った。 それから、毎日あんなにも皮肉だと思った賛美歌を歌い 大聖堂で祈りを捧げて生きてきた。 自分よりも少し先に生まれた少女が 神様に与えられた台本を健気に演じ続けているのを 少しでも側で見ていたいと思った。
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