第3ニート「愛憎の影」

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さ「なるほど、犯人がわかりましたよ!」 男AB女A「なんだって!!」 犯人「…えっ?嘘でしょ?まじでいってんの?ねぇ」 さ「犯人はひとつ重大なミスを犯した」 ABA「!」 犯人「あー、やべー腹痛くなってきたわー」 さ「まず男Bさんの財布が取られたのが15時12分。この時はみんな玄関にいました」 ABA「たしかにそうだ」 犯人「いや、ちゃんと朝から痛かったよ?でもほら、我慢というか、あえて内緒にしてたっていうか、アイタタタタ」 さ「そして女Aの財布が取られたのが15時15分…つまり…この3分の間に女Aの部屋に行った人しか犯行はできないんですよ…犯人の男Aさん!?」 男B女A「!」 犯人「!!!…?」 男A「何をばかな…私にはちゃんとアリバイがあるんだよ、アリバイが」 男A「私は15時12分にトイレに行っていた。ここからトイレまでは歩いて1分、帰りも同じく1分さらにトイレで1分…な?わたしはちょうど3分で帰ってきた、女Aの部屋から財布を取る時間なんてないんだよ!」 女A「そうよ!私の財布をとるなら30秒は必要だわ!」 男B「男Aにはそんな時間なかった」 さ「ふふふ、しかし、男Aのアリバイには一つトリックがあるんですよ…あなた、トイレに行くまで小走りでいきましたね!?」 男A「ぐぅ、なぜそれを…」 さ「簡単ですよ。みんな普通に靴を脱いで別荘にあがっているのに、あなただけランニングシューズを履いたままだ。あなたには、ランニングしなきゃいけない理由があったんじゃないですか?」 男A「ふっ、そうだよ。俺はこのランニングシューズで、ランニングしながらトイレにいった。俺の負けだ…」 さ「急ぎ足で手に入れたものは、すぐに手元から離れてしまうんですよ…あなたが取った財布のようにね…」 男A「小さな探偵さんがいたものだな…財布は取ってないけど」 こうして 別荘で起きた恐怖の事件は幕を下ろした 男Aは無事無罪が証明され、犯人は捕まった 警察が言うには 犯人は遊ぶ金が欲しかった 男Aは漏れそうだった ということらしい 今回も難事件だったぜ げろしゃぶ! To be continude
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