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帰宅後、あたしはすぐさま課題に取りかかる。
といっても、ほとんど穴埋めで教科書を見れば大体解る問題ばかりだったからそんなに時間はかからなかった。
「弥恵ー」
階段の下から母の声が聞こえ、あたしは1階へと向かった。
「あら、何だか上機嫌ね」
「ん、そう?」
先程から母と今日の晩御飯を作りながら、明日の片付け方を脳内でシミュレーションしているためかもしれない。
ふふふ、あの準備室は絶対に綺麗にしてやるぞ!
その後帰宅した父を交えた食卓でも、父から今日は機嫌がいいと言われた。
「んー」
お風呂上がりに机に向かい、ルーズリーフいっぱいに長方形に見立てた物理準備室の図を書く。
棚や机などの配置を書き加えて、どう整理するかについて詳しく考えてみた。
思ったより棚などが少ないから、葛城は机に物を積むようになったんだろう。
何とか物を積まないように整理するファイルやボックスなどを用意しないと……
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