序章壱ー歯車ー

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2008年4月7日 中3の始業式の日 僕はいつもの仲間達と クラス分けの 表を見に行った。 「僕B組なんだけど 男子ロクな奴 いねーわ。」 僕はクラス分けの 表を見て 一人言の様に呟いた。 そう、B組の男子には 教師から見捨てられた 不良生徒が4人もいたのだ。 「あー、学校生活不安だわ。」 そう言って 今度はB組の女子の 名簿表を見ていた。 そして、一人の名前が目に止まった。 その名前を見た瞬間 僕は空に向かって 砲口した。 「ぐぁふぅ!」 周りの友達は 僕を軽蔑の視線で 見つめた。 しかし 今の僕には そんなことは どうでも良い。 なぜなら そこには僕が 中学入学当時から 片思いをしている 人の名…… ジェニファーさんの 名前があったからだ……。 この時 僕の中の運命の 歯車は回り始めた。
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