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いつも側にいた彼女は
急に消えた俺を見て何を思うのだろう
彼女のためにしてあげられることはない
だからといって何かを残すことも出来ない
彼女が傷付くのは分かっている
ならば俺が消えてしまう前に
忘れてくれ俺のことを
手紙なんて書かないよ
だっていつかは真実を知るから
思い出さないでくれ俺のことを
クローゼットにしまい込んだ記憶を
全て洗い流してくれ
死へのカウントダウンが
心臓の鼓動と共に始まっている
毎晩悪夢にうなされて汗だくで飛び起きる
ベッドの中には何も知らない彼女が寝ていた
彼女を悲しませたくない
ならば俺が消えてしまう前に
忘れてくれ俺のことを
クローゼットにしまい込んだ記憶を
全て洗い流してくれ
残された人生を彼女を守るために使うことも出来た
けれどそうなれば別れがもっとつらくなる
今俺は彼女を失望させ傷つけるかもしれない
だけど分かってくれとは言わない
いつかは真実を知るから
忘れてくれ俺のことを
これが君のためになるかはわからないけど
今現実を知るよりは良いと思うから
忘れてくれ俺のことを
手紙なんて書かないよ
だっていつかは真実を知るから
思い出さないでくれ俺のことを
クローゼットにしまい込んだ記憶を
全て洗い流してくれ
君は新しい人生を迎え入れる準備をしてくれ
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