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周りの人達は悲鳴を上げながらどんどん走り去っていく。
おじけづいて俺は床に座りこんだ。
――今上の方で爆発音が鳴ったんだよな……
俺がいるこの3階が無事ってことはそれほど爆弾もでかくはないんだよな……
今なら間に合う。早く逃げてうちに帰ろう!
俺は体を立たせた。
――いや待て! あいつは!?
さつきはどうなってるんだよ!?
今ごろ大変なことに!!!
――うぅん死にたくねえ! 死にたくねえけどさ、さつきの命に比べたら!
助けなきゃ!
俺はエレベーターのボタンを押してみた……
しかし……開かない……爆弾の衝撃でフリーズしている
ちくしょお!
俺は急いで階段を登った
破壊された器具がいっぱいあった。
そこでくまなくさつきを探しても見つからない。
多分もう逃げ切ったのかな? ぐずぐずしてたらもう俺は死ぬかもしれない!
今はさつきの無事を祈ることで頭がいっぱいだ……
――その時だったんだ
トイレの近くで
さつきがさっきの爆弾のリモコンらしきものを持っているところが見えた
――え!!?
しかもすれ違った時のように浮かない表情をしている
――そ、そんな……さつきが犯人じゃねえよな……
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