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――俺は勇気を振り絞って声を出した
「さつき!!!」
「!?」
すると、さつきは驚いて俺の方を見た
「な、何? ――おじさん誰!?」
――久しぶりに会った同級生に放つ第一声がそれかよ……
まあ一回も話ししてないから当然だけど……
「――俺は……
君と同じ高校の同級生の久留米 光だ!!
覚えてないだろう? だって俺ずっと影が薄いヤツだったから知らないよな?
あ、でも俺天然パーマだからあだ名はくるくるだったんだ」
すると……
さつきは不気味な笑いを浮かべた後こう言った
「ええ……あんたのことなんか知らないわよ……
でも落ち込む必要はないわ、高校の同級生なんてほとんど覚えてないから」
「……。」
――今目の前にいるさつきは、見る人を元気にする瞳をしてたマドンナ的高校生のさつきではない……
明らかに冷めた闇のような目をしている――
さつきはリモコンを前に出した。
「さて……この爆弾のスイッチを押せば私もあんたも死ぬのよ……
今のは実験用。次はデパートごと木っ端微塵だわ。
ごめんなさいね、くるくる君。私が全部悪いのにあなたまで巻き込んで」
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